令和8年度定時総会講演講師決定

令和8年度杜蔭同窓会総会における講演会講師が決定しました。
世界中で話題になった注文をまちがえる料理店発起人 小国士朗(おぐにしろう)氏
演題「注文をまちがえる料理店」のこれまでとこれから
*株式会社小国士朗事務所 代表取締役
*「注文をまちがえる料理店」発起人
*元NHK番組ディレクター
■プロフィール
2003 年 NHK入局。「プロフェッショナル仕事の流儀」「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」など の情報系のドキュメンタリー番組を中心に制作。2013年に9ヶ月間、社外研修制度を利用し電通PR 局で勤務。その後、NHKコンテンツのプロモーションやブランディング、デジタル施策を企画立案する部署で、ディレクターなのに番組を作らない“一人広告代理店”的な働き方を始める。 主な企画に150万ダウンロードを突破した「プロフェッショナル 私の流儀アプリ」の企画開発、世 界1億回再生された動画を含むNHKの番組のオイシイところだけをSNSで配信する「NHK1.5チャン ネル」、世界150か国以上に配信された、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などがある。 2018 年7月にNHKを退局、フリーのプロデューサーとして独立。 雑誌AERAで30年以上続く「現代の肖像」2023年12月25日号に掲載。
■主な著書 『笑える革命』(光文社) 『注文をまちがえる料理店のつくりかた』(方丈社) 『注文をまちがえる料理店』(あさ出版)
講演テーマ 『「注文をまちがえる料理店」のこれまでとこれから』 「注文をまちがえる料理店」は、一言でいうと「注文を取るスタッフが、みんな“認知症”のレス トラン」です。認知症の人が注文を取りにくるから、ひょっとしたら注文を間違えちゃうかもしれな い。だから、あなたが頼んだ料理が来るかどうかはわかりません。でも、そんな間違いを受け入れて、 間違えることをむしろ楽しんじゃおうよ、というのがこの料理店のコンセプトです。 僕はこれまで数多くの社会課題を取材してきましたが、その中で一つ思っていたことがあります。 それは「社会課題は、社会受容の問題であることも多い」ということです。もちろん社会課題解決の ためには法律や制度を変えることが重要なのは当たり前です。でも、僕たちがほんのちょっと寛容で あるだけで解決する問題もたくさんあるんじゃないかなぁとも思っていました。例えば、電車に乗せるベビーカーにキレたり、同性婚の是非みたいな議論などは、社会の受容度、寛容度が高ければ解決 することも多いように思います。 「注文をまちがえる料理店」も同じ発想です。 当たり前ですが、この料理店で認知症の様々な問題が解決 するわけじゃありません。 でも、間違えることを受け入れて、間違えることを一緒 に楽しむ。そんな新しい価値観をこの料理店から発信でき たら。そう思ったらなんだか無性にワクワクしたんです。

